おそらくすべて、ただひとえに、一人に宛てた手紙

pluto

 

くれていく日の赤の色が

すべてを飲み干し去っていった

何もない、ただ眼で見る限りは

微かに息づく、君の音

 


腕も伸ばせない様な頃から

狂おしいほど求めていたんだ

 


こんな風に終わり迎えても

あなたはそう笑っているの

どんな風に未来を見つめていたの

聞こえる声は遠すぎて

 


約束した日の朝の青

静かにあなたを染めていた

泣きたいような、笑いたいような

まだ透明なままのせかい

 


あんなによく泣いていたのに

いつの間にか強くなった

 


どんな風に明日を見つめたなら

今日を素直に生きられる

うまく歌えない、あなたの様には

こんな私を笑ってほしい

 


「もう、いいよ」って云う

私をあなたは静かに見たあと

癒えていく命の狭間で

確かに笑ったんだ

 


かなしみも絶望のにほいも

すべてを愛したひと

 


こんな風に切に焦がれても

もう、其処に還れはしないならば

 


どんな未来も創り、生きていこう

あなたとそう在った様に

暗闇のなか、あなたの歌が

今わたしを照らしている

 


どんな終わりも、はじまりと共に

そんな宇宙を愛し生き抜いた

 


いつか迎えるその時の歌を

今日の私と紡ぎ生きてみよう

 


生きるよ

 


いつか、また

そこで話しをしよう