おそらくすべて、ただひとえに、一人に宛てた手紙

412 (You’ll be in tomorrow.)

412 (You’ll be in tomorrow.)

 


目が醒めたら最初にあなたを見たい

 


きっと

 


私のエゴ

思いつく限りその一番は

その願いは

 


そのあなたを抱きしめたい

 


いつもの散歩道

不意に聴こえた記憶の馨に

「私は大丈夫だ、

生きていける」

そう、はじめて想った

 


(あなたがもう居ないから、

どうやっても、其処へは行けないから、

安心して想っていられるのか)

 


そう、

私だけに見える、あなたに零した

 


横を歩く、君は

「そうだとしたら、

そんな風に泣いていないよ」

そう、やさしく返した

 


『今一番切なく優しいと想うもの』

わたしは

もう来ないとわかっているのに、

明日があるかの様に交わす約束と答え

 


あなたは

「ずっと」の約束だと言った

 


「それは意識した瞬間、

時間が生まれ、

その限りと成るんじゃないか」

 


ずっと、なんて

むつかしいとわかっていながら、

その、「ずっと」を信じた、信じていた

 


これでよかった

 


あなたの不在から

またそう成るに至るまでの

私自身の変化をもってして、

今想うのは

約束を

「ずっと」を一瞬でも願ってくれたこと、

そのよろこび

 


あんたが今のあんたを見たら

どんな風に想うんかな

何を言うんかな

 


あんたの翳すエゴは

私好きだよ

たぶん、ずっと

好きだよ

 


きっとしあわせなんだよ

そのすべてが

 

忘れることも

 

いつまでも残り続けている

伝えられなかった想い

渡せなかった言葉

叶わなかった、今はもう

忘れてしまった種々の小さな願い

 


終わりにすると決めたら

あなたは居なくなると思っていた

あるいはいつの間にか

私の中から抜け落ちている、みたいな

 


消えなかった

杞憂だった

 


あなたは居なくならなかったね

消えなかったね

 


もう居ないからこそ

安心して想えるのか

そう、私の横を歩く

もうどこにも居ない

私だけに見えるあなたに零した

 


あなたは

「それなら、そんな風に

涙を落とすことはないんじゃない?」

そう、やさしく返した

 


あんたの傍に行きたかったよ

愛は忍耐強い、愛は情け深い、

愛は

あんたの名前を呼んでみたかった

それに応えて

私をその瞳に映して

願わくば、そうして、微笑んで返してくれる

君が欲しかった

 


ずっと待っていた

それは、君も同じね

 


閉じた瞼の世界に浮かぶ星は

いつだって私の祈り

うなじにかかる銀色の粒子は

幸せのかたち

 


幸福の王子

 


いつでも微笑んでいて

 


私の愛した男の子よ

今のあなたなら、どう答えるかわからない

どうかな、同じかな

ただ、少なくとも、

永遠を否定したあの子に

それでも私は、こう願うよ

 


その後背にひろがる闇ほど

永遠に光の中にて唄い輝く愛と在れ

 


いつかあんたに伝わるといいよ

いつかあなたに届くといい

 


みんな誰かの守護天使

 


いつか、遠い君に

 


届けばいい

 


さよなら(I miss you)

 


愛してるよ

(I love you)

 


キャッチミーイフユーキャン

今度はわたしが言う側がいい

 


そこでわたしを待っていて

 


此処に居ていいよ、と

わたしの居られる場所

此処がわたしのホーム、そのひとつ

 


ぜんぶ、いつか忘れて

また思い出すんだ

 


何度でも

 


さよなら(I miss you)

 


いつだって

 


愛してるよ

(I love you)

 


いつか光の中で

あんたに会いたいよ

 


そう、ずっと、ありがとう

 


愛してる

 


叶うなら、

あなたの胸に抱かれて

泣きたかった

そして、ごめんと謝るわたしの瞳を見て

あなたは

いつものように微笑んで言うのだろう

「いいんだよ」と

 


その穏やかな声で

 


私をずっと護ってきてくれた

 


私がまたいつか、私でなくなっても

きっと見つけだしてくれる

 


その唄を口遊みながら

私を迎えに来て

 


いつか光の中で

私を迎えに来て

 


Be you, love, always,

Be in tomorrow.

 


いつだって、

愛しているよ

 


私の太陽

my sol