おそらくすべて、ただひとえに、一人に宛てた手紙

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

月影

さいしょに泣いたのは 君でした あのころのきみに戻りたいと 時は過ぎ、うつろうのが 常というのに 君はまた立ち止まり 声あげ泣き出す どうして、 うまくいかないの どうして、君はまた 耳を塞ぐの 弓なり三日月の空のもとで 君は君から立つことを決めた 指…

Wisteria

もしきみがいなかったら、わたしはこの世界で窒息していた。 もしきみがいなかったら、きょうのわたしは居なかった。 もしきみがいなかったら、少なくとも、こんなふうに愛を憶えることはなかった。 あなたがいたから、きょうのわたしが居る。 ひとが自分へ…

jonquille/Ecce Ancilla Domini (forgive)

わたしの命はあなたと共に わたしの魂はあなたの手の中 わたしの心はわたしのもの 唯一り、あなたに捧げるリリー そこから見ているのでしょう はじまりから、ずっと あなたのいる場所は どこでもあって、どこにもない あなたの坐すそこは はじまりであって、…

2018/04/26 19:39

もしも今夜あなたがゆめにでてきたなら 電話をかけよう 朝目が覚めたら 送った問いについて その答えはもう 今となってはどうでもいい それよりも今夜、 もしあなたが夢に出てきてくれたなら 私と一緒に歌って それは いつも、どんな時も ここ一番って時、特…

カミツレ

もうそこには誰も居ないそう思っているんだろうけれど俺はずっと待っているんだよ 本当は迎えに行きたいけれどそれは約束に反してしまうから君もきっと怒るでしょそして、泣くんだろう どうして、信じてあと少し待っていてくれなかったのかって 俺もだよ 信…