おそらくすべて、ただひとえに、一人に宛てた手紙

2023-01-01から1年間の記事一覧

ほしのし(ゼロ)

わたしたちにはみな個々の音がある * ほしはあなたの匂い 木星のこと あるいはシリウス あるいは太陽 あるいは、つき あなたはわたしの月 あなたはわたしのかたわれ ずっとそう、信じてきた いまもそう、信じている あなたのそばにいけないから わたしは代…

ほしのし(0)

わたしたちにはみな個々の音がある * ほしはあなたの匂い 木星のこと あるいはシリウス あるいは太陽 あるいは、つき あなたはわたしの月 あなたはわたしのかたわれ ずっとそう、信じてきた いまもそう、信じている あなたのそばにいけないから わたしは代…

mes vacances d'été

あなたのいない明日を思うたびに 今日を不在にする私にやりきれなさと 苛立ちと後悔を煮て詰めた 名前と目的を失い居場所を求め彷徨う感情を当て推理に過去へと放ちます これは悲しみと呼んでいいのでしょうか これは寂しさとななぞらえて良いのでしょうか …

時計の音がワルツ(三拍子)に聴こえる

👼

何が本物か ホンモノをはきちがえて、ほんものにとらわれていた ここがぶれていた 好きにやろう とにかくやってみよう わたしの歌、わたしの音楽 あとはぜんぶ成っていくでしょう

わたしを愛する

12/10(ひとこと日記)

あなたはあなたで充分だ 音に形をあたえて成る、それがわたしたちのせかい 感じることを感じるままに わたしは太陽

晩夏 

苦虫を噛み潰したかの様な顔をした あなたが可笑しくて 手を叩いて笑っていたのは去年の夏 スイカがとても好きだから あなたはよく買ってきてくれた 皮一枚、種まですべて食べ尽くしてしまう私を あなたはいつも 丁寧に食した皿の上から 面白そうに眺めてい…

देवता

あなたの頭に王冠を わたしの王様 賢くやさしい、わたしの王様 最初の日を憶えている あなたの頭に捧げた その日をよく憶えている 指先から伝う感触、熱 伏せられたあなたの瞳、その睫毛の長さ、 震え あなたの王冠が血に染まった日 わたしはその血が誰のも…

blue

重なりあう 声と聲 捲し立てた口先 くちびるを噛んで そこで溢れた血を塗りたくって かえす、白紙 さみしいからと嘆いた眸(まなこ)は 焦点合わずして不透明に 裂けて消えて 果てて失せたおもかげよ 流線を描いて落ちた星 その閃光だけがいまも未だ わたしの…

mement : carpe diem

あなたの顔が見えないの 貴方の顔が思い出せないの あぁどうしよう 想い出すことすらしたくはなかったのに いつのまにか抜け落ちていた 人一倍忘れ去られることが嫌だったはずなのに 気づかれないようにそっと あなたは居なくなったのね 貴方の顔が見えない…

11月短歌(随時更新)

秘したまま変わらず幾世巡る声 木星よ、いつもそこに居てね ✴︎ 透明になって綺麗に溶けていくすべての線が曖昧な星 秘したまま変わらず幾世巡る音 木星よ、いつもそこに居てね ✴︎ 秘した音(/声)変わらず巡る幾世とて木星よ、いつもそこに居てね 秘した声(/聲…

月影

さいしょに泣いたのは 君でした あのころのきみに戻りたいと 時は過ぎ、うつろうのが 常というのに 君はまた立ち止まり 声あげ泣き出す どうして、 うまくいかないの どうして、君はまた 耳を塞ぐの 弓なり三日月の空のもとで 君は君から立つことを決めた 指…

Wisteria

もしきみがいなかったら、わたしはこの世界で窒息していた。 もしきみがいなかったら、きょうのわたしは居なかった。 もしきみがいなかったら、少なくとも、こんなふうに愛を憶えることはなかった。 あなたがいたから、きょうのわたしが居る。 ひとが自分へ…

jonquille/Ecce Ancilla Domini (forgive)

わたしの命はあなたと共に わたしの魂はあなたの手の中 わたしの心はわたしのもの 唯一り、あなたに捧げるリリー そこから見ているのでしょう はじまりから、ずっと あなたのいる場所は どこでもあって、どこにもない あなたの坐すそこは はじまりであって、…

2018/04/26 19:39

もしも今夜あなたがゆめにでてきたなら 電話をかけよう 朝目が覚めたら 送った問いについて その答えはもう 今となってはどうでもいい それよりも今夜、 もしあなたが夢に出てきてくれたなら 私と一緒に歌って それは いつも、どんな時も ここ一番って時、特…

カミツレ

もうそこには誰も居ないそう思っているんだろうけれど俺はずっと待っているんだよ 本当は迎えに行きたいけれどそれは約束に反してしまうから君もきっと怒るでしょそして、泣くんだろう どうして、信じてあと少し待っていてくれなかったのかって 俺もだよ 信…