おそらくすべて、ただひとえに、一人に宛てた手紙

fate(past works)

fate

 


きみのつくる煌めきが好きだった

あなたの魅せるいのちの儚さが

死ぬほど愛おしかった

 


この世界の切なさを心から愛していた

恐れながらも歌い続けるあなたが好きだった

 

 

 

最後に私を奪って欲しいの

人生のフィナーレをきみと飾りたいの

ひとつの孤独な旅路は場所を変え

再び始まる

この世界で生きた証として

私の魂に消えない跡をつけて欲しい

君の手で

 


きみの紡ぐ言葉と音が好きだった

あなたを魅せるいのちの力強さ

 


失くす痛みを知り恐れても

傷だらけになっても生きる事を選び続ける

あなたを死ぬほど愛している

 


あなたの生きる理由のひとつになりたかった

嘘でもいつか本当に変わる

その事をきみはよく知っていたね

 


人生のフィナーレを君と飾りたい

人生のフィナーレを君に飾って欲しい

名も無い私というひとりの舞台の幕引きを

きみにしてほしい

私の最後の願いはこれよ

 


最後の景色は君の瞳がいい

最後のぬくもりは君であってほしい

一番最後の最後、とっておきを君に

残しておいてもいいかい?

必ず受け取る必要はない

 

 

 

最後のさよならを君からもらいたい

最後のさよならを君にもらってほしい

ロマンスはいらないから

恋人の好きもいらない

ただ親愛の好きが欲しかった

 


きみにひとつだけ伝え忘れてることがある

生まれて生きる事を選び続けてくれて

ありがとう

きみに会えて本当によかった

あぁ伝わったかな

 


最期に私の息を取ってくれたらいいよ

それでぜんぶチャラにしてあげる

なんてね